オモタン~思いやり探究~

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ストレス解消法の心理~何故感動の涙はスッキリさせてくれるのか~②

前回分はコチラ

 

omoiyari-tankyuu.hatenablog.com

皆さん、こんにちは!

本格的に暑くなってきましたね。

お元気にされていますか?

 

今回は前回の続きです。

感動して泣いてスッキリする理由の一つ

深く共感できて、自分の苦しかった事を代弁してくれたから

の部分を掘り下げて書いて行きたいと思います。

■そもそも共感とは何か

みなさん共感って何だと思いますか?

相手の気持ちがわかる事でしょうか?

この相手の気持ちがわかるというのは大体2パターンあるんじゃないかと考えています。

1つ目・・・実際の相手と同じ体験をした事があり、心でわかるケース

2つ目・・・相手の立場に立って考えて見ると、「確かにそうだな」と理屈としてわかるケース

 

さて皆さんは、「相手の気持ちが分かる」というのはどっちのケースが多いでしょうか?

 

これを共感に置き換えると・・

心でわかるケースは心で共感しやすい

理屈でわかるケースは理屈として共感しやすい

 

という事が言えるのではないでしょうか?

 

みなさんはどちらで共感してもらえると嬉しいでしょうか?

■深い共感とは何か?

次は「深い共感」についてです。

この深い共感と言うものを簡単に図解してみました。

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つまり、一つ深い共感を得るだけで

「あれもわかる!これもわかる!」という共感が自然的にわかります。

さらに言うと、相手が何も言わなくても「分かる」という状態

要するに察するという事。究極的には「あ、うん」の呼吸にまで達する状態を指します。

深い共感はすぐに出会って得られる人は珍しく、長年の付き合いでようやく「わかる」要素だと考えています。

よく友達付き合いで浅く広く交際するパターンと、深く狭く交際するパターンがあります。

当然深い共感ができるのは深く狭く交際するパターンになると言えます。

もし、そんな人が身近にいるとすればすごく幸福な事なんじゃないかなと個人的には思っています。

 

皆さんはどちらの友達付き合いのパターンが多いでしょうか?

■深い共感できると嬉しい、楽しい

自分の趣味や趣向が全く同じで、それについて話をする時はすごく楽しい。

なぜかと言うと、同じ事を好きでやっていて「わかってもらえている」からです。

ただし、単純に趣味が合うというだけでは深く共感できたとは言えません。

 

例えばあなたが映画が好きだったとします。

相手も映画が好きだったとします。

 

その時、どのシーンが好きか、どのシーンでどういう感情が動いたのか

具体的に見て見れば多少違ったりします。

 

違いが有れば有ったで

「そういう見方もあったのか~」と発見にはなりますが

共感ではありません

 

逆に、好きなシーンも同じ、特定のシーンで動いた感情も同じ・・

という事であれば共感と言えます

 

つまり、趣味はあくまで入り口であって、

実際にどこで共感できたかがすごく重要で、

それを話してて楽しいか、楽しくないかの指標になるのかなと思いました。

 

■苦しかった事を代弁してくれる有り難さ

日本人に多いと予想される「我慢」を美徳とする文化みたいなものがあります。

「すごく辛い・・でも、弱音を吐いちゃダメだ!がんばらなきゃ!」という精神ですね。

我慢というのは自分の否定的な思いに無理やり蓋をして押し殺すようなものです。

「嫌だ。嫌だ。でもやらなきゃ・・」と。

この状態で仕事をするっていうのはすごく辛いですよね。

 

さらに、職場によっては「否定的な事は言うな」という雰囲気を出している職場があるから、余計「嫌な事」を言い出し辛い

 

 

その時にたまたま映画「ロッキー」を観たとします。

この映画の中で

ロッキーに弱音を吐きつつも前向きに考え、果敢に困難に挑むシーンがありますが、

よく観るとロッキーは弱音をちゃんと吐いているんですよね。

 

否定的な思いを吐き出すのは悪いことだと思われがちですが、

自分の感情とちゃんと向き合うには必要なプロセスですから、弱音は吐いても良いんじゃないかなと思います。

ただし、弱音を吐くだけで終わってはいけない

その上で、どういう風に考えたら前向きになれるのかを考えて事が何よりも大切な事なんじゃないかなと思いました。

 

仮に、嫌な仕事をやってくれそうな人に投げても、その人も「嫌な思い」をする可能性があるから、根本的な解決にはなっていない。

 

それならちゃんと「嫌な事」に向き合って、「この仕事は負担が大きいからどうすれば負担が減らせるか考えよう」という発想になって根本から解決するように動いた方が会社全体としても恩恵が大きい。

 

そういう風に考えられるようになれるなら、「苦しかった事を代弁してくれる」映画は非常にありがたいと思えます。

 

続く

 

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