マンガから考える思いやりコーナー③
前回分はコチラ
omoiyari-tankyuu.hatenablog.com
前回のあらすじ
ある日綺麗な女性を一目ぼれをした男性がいました。
その女性は友達と仲良く話しており、駅のホームで別れました。
電車が来た直前にその女性は帽子を被った不審者に飛ばされて、ホーム下に落ちました。
彼女は助からず死んでしまいました。
それを目の当たりにした男性は不審者に対して復讐を誓うのでした。
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「あれから3か月・・・、ずっと張り込みをしていたが犯人は現われなかった」
「もうそろそろ違う方法を・・・」そう考えた矢先でした。
「あれば!あの時の彼女だ!!あの時いた友達も同じだ!」
「突然すみません!怪しいものではありません!
「3か月前にあなたが誰かに突き飛ばされて電車にひかれたのを目撃しました」
「私はずっと犯人を追ってきました」
「私はあなたが亡くなったものだと思っていましたが・・・」
「あの時あなたもいましたよね?」
男は彼女に当時事故があった時の詳細をお話ししました。
しかし彼女は全くわからない模様でした。
「この変質者!!!」
彼女が困っているのを見かねた
友達は男性に張り手を食らわせました。
そして颯爽と2人は去って行きました。
「いてててて・・・」
「とにかく無事でよかった。」
「でも悲しいかな。変質者と勘違いされてしまった」
男性はホッと安堵した気持ちと、変質者と勘違いされてしまった悲しさ
とが混じり合って、暫くその場で放心状態でした。
そして、あの時みた帽子を被った不審者に対しての復讐も薄れていったのでした。
・・・・・
あの男性が見た光景は単なる錯覚だったのでしょうか?
それとも実際に起こったことなのでしょうか?
続く(続かないかも)
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このパターンは一目ぼれした彼女を殺したという勘違いから憎悪を増してしまったが
実際は生きていた為、「自分の勘違いだった」と気づいた事で憎悪が薄れていったパターンです。
こういうパターンってよくございませんか?
背中を強く押されたと思ったら、たまたまあたったで意図的にやってなかったり。
相手が「がんばれよ」という意味合いで背中を叩いたとしても勘違いして「嫌いだから叩かれた」と思ってしまったり。
世の中ではテレビで黒人のマネをする芸能人がいたら、それは「黒人差別だ!」とワーワー騒いで反感をかってしまったり。
私はこういう場面を見た時「事実をちゃんと確認って大切だよな~」と思います。
逆もしかりで、すごく仲良さそうにしている友達がふざけあっているのを見た時に
よーく見てみると「いじめ」だったというケースもあると思います。
でも今回ご紹介したマンガでは事実確認が十分と言えません。
本当に彼女は無事だったのでしょうか?