マンガから考える思いやりコーナー②
前回分はコチラ
omoiyari-tankyuu.hatenablog.com
■「好き」があるから「嫌い」がある
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芸能人のタモリはかつて、「戦争がなくならない理由」としてこいう言葉を発していたようです。
「ラブさえなければピースなんだよ」
要約すると人間にある「好き」という感情があるがゆえに、
誰かに奪わられた時に憎んでしまうという事でした。
つまり、「好き」という感情さえなければ「平和」なんだと。
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私たちが人間で生まれた以上、必ず「好き」「嫌い」という感情があります。
その中で「好き」という感情を高めていけば高めていくほど、「嫌い」という感情も
高まっていくように感じます。
ただし、「好き」という感情が出ている時は心が高揚しているせいか
「嫌い」という感情に気付きません。
奪われる・・というきっかけがある事で心が180°変わってしまうようです。
■「好き」を高めるより「嫌い」にどう向き合うかが大切
例えば、ここに愛し合っているカップルが二組いたとします。
その片方はカップルA、もう片方はカップルBとします。
カップルAはお互いにとてつもなく愛し合っていて
ラブラブでした。
しかし、周りとは全く協調性がなく、「嫌い」という感情を持っておりました。
そのため、他の人と敵対しながら過ごしておりました。
この2人の考え方はこうです。
「あなたがいてくれれば私は幸せよ」
この考え方は素敵なようで、とても恐ろしい。
私にはこういう風にも聞こえます。
「あなたがいなきゃ幸せになれない」
もう片方のカップルBはお互いにそれなりに愛し合っていて、
まわりに対してもそれなりに協調性を持って、色んな人とそれなりに穏やかに暮らしてました。
この2人の考え方はこうです。
「あなたがいてくれたらより幸せだよ」
この考え方は、相手に対しての愛着心がありません。
私にはこういう風にも聞こえます。
「あなたがいなくても、幸せだよ」
果たして、このカップルAとカップルBどちらが幸せに暮らしていけるでしょうか?
カップルAは片方が失えば、その絶望も大きい
かたや、カップルBは一見非情に見えますが、心の回復も早いうえに、片方を失っても、周りが助けてくれる可能性も高い
ではカップルBのようになるには根本的にどこが違うのでしょうか?
私は「色んな人間を受け入れる事ができるか」が根本にあるように感じました。
その中で、「あっ苦手だな」「生理的に厳しいな」と思う人もいるかもしれません。
その時、どう心を整理して、相手に順応しながら上手く暮らしていけるかが大切になってくると思います。
これは苦手な人と無理やり付き合うというよりかは、
どうやってお互い無理なく穏やかに付き合えるかという考え方に近いかもしれません。
こういった苦手意識、生理的嫌悪に対して、上手く付き合って行ける方は
「嫌い」という感情に対しても心の整理の仕方が上手くて、極端にむき出しになることはないんじゃないかなと思いました。
■「嫌い」という感情から脱出する為には
私は「嫌だな」という感情が出てきた時はこう考えるようにしています。
「強いクセがあってコントロールするのが大変な人なんだな」
「人生一回目の人だからいろいろ大変なんだろな」
「なんというか、もうそういう生き物なんだな」
また、強い「もう嫌!」って感情が出てきた時は
その事をいったん忘れて、いったん心を鎮めるのに徹します。
その後に冷静に物事を考えるようにしてます。
それでも上手く脱出できないケースはどうしたらいいのでしょうか?
具体的な方法はまたマンガで描きたいと思います。
続く